- Chromaフィルタの納期について
- 「即納」と表示している製品以外はアメリカからの取り寄せの為受注後約3か月前後の納期がかかります。
店頭でも販売しておりますので即納品の入れ違い完売の際は何卒ご容赦ください。
CHROMA(クロマ) 天体望遠鏡パーツ 8nmナローバンドフィルターセット(Hα・OIII・SII)
高品位の単板のガラス基板を使用して、耐久性のあるスパッタハードコートを成膜した最高品質の天体観測用光学フィルター。単板基板を使用しており、貼合せはしておりません。すべての主コートは前面に、反射防止膜は裏面に成膜され、ゴーストを防ぎ、透過率を最大化します。非常に精密、正確で、透過帯域はスペクトル的に安定で、温度変動や湿度の変化にも波長ドリフトすることはありません。
セット内容:H-alpha 8nm Bandpass、OIII 8nm Bandpass、SII 8nm Bandpass
■27003: H-alpha 8nm Bandpass
Hαフィルターは、星雲やイオン化された水素が豊富なその他のオブジェクトのイメージングに不可欠です。 656.3 nmでは、Hα線をSIIダブレット(671.6 nmおよび673.1 nm)から分離するために狭帯域フィルターが必要です。■27008: OIII 8nm Bandpass
OIIIフィルターは、二重イオン化酸素の500.7 nmの一次輝線を分離します。 Hαの後で、これは星雲をイメージングするときに次に一般的な放射です。■27011: SII 8nm Bandpass
SIIフィルターは、単一のイオン化された硫黄原子のスペクトル放射を分離し、これは星雲でも一般的です。放射は、671.6 nmと673.1 nmで、ダブレットとして発生する2つの線で発生します。 このフィルターは、硫黄放出をHα放射(656.3nm)からも分離します。- Chromaフィルタの有効径、表面品質、コーティング、取付の向きについて
- ●フィルタの有効径について
Chroma社が規定するフィルタの有効径は外径の90%です。例えば31Dフィルタの端から1.5mm程度のフィルタ周辺部のキズや汚れはクロマ社内検査をパスします。
フィルタ周辺部には製造上、蒸着のない部分やフィルタ―を切り出す際に発生するカケが現れる場合があります。枠無しフィルタでは特に目立ちますが性能に支障はありません。 - ●表面品質について
KYOEIが輸入するChromaフィルターは、全品米国での光学的な検査を通過後に出荷されています。 有効径内における外観の傷については「S/D: 60/40」という表面品質基準に基づいて生産・出荷されています。光学的な検査にパスしている場合、幅60μmx長さ2mm以内の擦りキズや、直径400μm以内のヘコミがある場合であっても基準内製品として取り扱うというものです。
フィルタを配置する場所はピント面から離れているため、傷によっては性能に影響していない場合があります。 - ●蒸着面、ARコート面などについて
通常、分光特性を出すための主たる蒸着面は片側ですが、特殊な特性を出すために、両面に蒸着している場合もあります。
片面のみ蒸着している場合、ガラスと空気の屈折率の差による悪影響に対応する(透過率を改善する)ために、主コート面の反対側の面にARコート をしています。
分光特性を出すための蒸着も、ARコートの蒸着も、同じくスパッタリングなので、無水アルコールを浸したシルボン紙などの柔らかい布でごく優しく拭くことができます。
ただし枠付きフィルタの場合、湿式清掃を行うとリング周囲の接着剤のようなものがアルコールで溶け出し悪影響を及ぼす恐れ があるため、リング周辺部は乾いた布で拭くようにしてください。 - ●フィルタの方向性について
Chroma社の他分野フィルタ(蛍光用フィルタなど)では、リングのサイドに主コート面を示す矢印がついているものが存在しますが、天体用フィルタはどちら向きに付けても同じ性能が得られるため、蒸着面を示すマークはついていません。
蒸着面を対物側に設置する使用方法を好むお客様もいらっしゃるかと思います。側面に文字の印刷がある枠付きフィルタの場合は、その書かれている文字の上方向が主コート面になるのが一般的ですのでご参考としていただけましたら幸いです。