赤カブリを抑えるHα星雲強調型 紫外・近赤外カットフィルターHEUIB-II(俗称:ヒューブ)48/52が2021年9月復活!
ZWO ASI冷却カメラなどのワンショットカラーCMOSに常駐させるUV/IRカットフィルタにおすすめ!
Hαに感度のあるワンショットカラーCMOSや、IRカットフィルタを改造済みのDSLRで赤い散光星雲を撮影すると、カメラは赤外域であるHα線に反応しこれを赤と表現します。しかし可視光の赤やHα以外の赤外線も赤と表現しますので結果として「赤過多」となり、露出時間を伸ばせば伸ばすほど写真は真っ赤っ赤となり、やがて飽和してそれ以上の露光ができなくなってしまいます。
このような悩みを解決するツールとして開発されたのがこのHEUIB-IIです。
赤い散光星雲の表現にはあまり必要のない光をカットして赤の要素をHα線に代替させるため、容易に赤く飽和せず長時間露出ができるようになります。
IDAS(アイダス) 天体望遠鏡パーツ HEUIB-IIフィルタ
赤カブリを抑えるHα星雲強調型 紫外・近赤外カットフィルター
主な特長
HEUIB-IIは波長656.3nmのHα星雲を強調型する撮影用UV・IRカットフィルターです。
UIBAR-III等の天文用IRカットフィルターに見られる赤カブリを低減しHα星雲を強調します。
従来のHEUIBと比べても赤のカット域が増えたので赤カブリはより減少しHα星雲が強調されます。
本フィルターはLPS-P2やLPS-V4などと同じIGAD(Ion-Gun Assist Deposition)によりコーティングされています。
この技術は干渉フィルターの心臓部である多層薄膜を高密度化するもので、従来の多層薄膜で得られない物性が得られます。
- 薄膜の耐久性が高く、薄膜の硬さは石英ガラスに匹敵します。
また、多層薄膜とフィルター基板の密着性も著しく改善されています。 - 温度、湿度による分光特性の経時変化は人間が生活している環境内では全くと言って良いほどありません。
※本製品は干渉フィルターです。光線入射角による分光特性の変化があります。
下記ご利用方法をお読みください。
レンズの前方にHEUIB-IIを配置した時
光線入射角17゜(画角34゜)以内のレンズでご利用ください。
レンズとカメラ間にHEUIB-IIを配置した時。(EOS-MFA 37mmやFFなど)
カメラの撮像素子サイズがAPS-Cに、バックフォーカス(※)40mm以上、F値2以上以のレンズを使用すれば、光線入射角は20゜を超える事はなく、フィルターに対する光束の平均最大入射角は約17゜以内に収まります。 上記機材条件であればレンズの画角制限はほぼ無くなります。
28mmF2.8 | 50mmF2.0 |
※フランジバックフォーカスではありません。
HEUIB-IIあり/なしでバラ星雲を撮影してみると・・・
撮って出し
フィルタなしでは赤かぶりするのに対し、HEUIB-II使用ではニュートラルなカラーバランスを保ちます。
簡単なレベル調整程度で作品に仕上がりますので扱いやすく、画像処理が苦手な方にもおすすめです。
画像処理後
カラーバランス・トーンカーブ・レベル調整など本格的な画像処理を施した結果も
HEUIB-II使用のほうが良好です。赤い星雲をよりコントラスト良く強調できます。