タカハシ(高橋製作所) 天体望遠鏡パーツ:レデューサー/コレクター 65D FUレデューサー0.65×
コンバージョンレンズの新時代「フローライトレデューサー」誕生
●コンバージョンレンズにフローライト(蛍石)を採用した高性能レデューサー「フローライトレデューサー」が新発売。●発売までに多くの試行錯誤を重ね、性能を追求すべくフローライトを採用した「フローライトレデューサー」の誕生です。通称を『FUレデューサー』としました。フローライトの持ち味である屈折特性の良さとタカハシの設計技術を結集させた、0.65倍または0.64倍という強烈な短縮率でありながら現代の超高画素カメラの解像度を十二分に活かせる超高性能なレデューサーです。
■65D FUレデューサー0.65×
●FCT-65D鏡筒用の専用レデューサーです。FCT-65D鏡筒との組み合わせでは焦点距離400mm→260mm (F/6.2→F/4.0)となり、これまで弊社ラインアップの少なかった短焦点領域における新たな選択肢となります。イメージサークルはφ44mmで、35mmフルサイズに対応しています。●結像性能は中心からAPS-C周辺まではRMSスポット半径で1.5μm程度、フルサイズ最周辺でも同約2.5μmとなり、タカハシの屈折望遠鏡として最高峰のシャープネスとF/4.0の明るさを両立します。中央比光量はAPS-C周辺で約85%、フルサイズ周辺で約70%です。
■新型鏡筒3種の為に開発した専用設計
●これまでタカハシでは高価なフローライトレンズを対物レンズにのみ使用してきましたが、今回初めてフローライトレデューサーとして採用しました。新型鏡筒の開発コンセプトは、天体望遠鏡の要である中心像の良さを最大限に活かすこと、また現代の時流であるコンパクトなフォトビジュアルスコープを、専用レデューサーで劇的に周辺像の諸収差を改善して極限までレデュースすることが目標でした。更に、弊社で販売中の軽量コンパクトなフローライト機種にも専用設計として進化させ、より高速写性のレデューサーを半格納式に搭載することで、極めて高性能な3種のアストロカメラに変身させることを製品テーマとしました。■撮像性能を格段に高め、より美しく描写
●レデューサーのレンズにはフローライトを一枚採用した4群4枚構成とし半格納式を採用したことで、鏡筒バランスの安定化を図っています。レデューサーの重量を約400gとし鏡筒本体の軽量化にも貢献、撮影はフルサイズにも対応して色収差及び像面湾曲は、圧倒的に減少させました。0.65倍から0.64倍という大きな短縮率でありながら撮像性能を格段に高めて、現代の超高画素カメラの解像度を十二分に活かせる超高性能なフローライトレデューサーとして完成させました。この高品質な4群4枚のレンズを採用した製品を、通称『FUレデューサー』としています。●フローライトを配置した光学設計のもとで価格は若干高額になりましたが、鮮明な星像のより美しい描写を飛躍的に向上させることができました。
●「FUレデューサー」は、2024年9月27日に発売しました「FCT-65D」、「FC-76DP」、「FS-60CP」それぞれに対し「専用設計(※1)」となります。
(※1)各対物レンズごとに専用設計を行っている為、鏡筒との組み合わせを誤ると本来の性能を発揮できませんので、ご注意ください。
形式 | 4群4枚(フローライト搭載) |
---|---|
適合鏡筒 | FCT-65D専用 |
外径×全長 | φ74×136mm |
鏡筒接続(※1) | M64×0.75オス |
カメラ側接続(※2) | M52×0.75オス |
焦点距離 | 260mm |
口径比 | 1:4.0 |
イメージサークル | φ44mm |
質量(※3) | 0.41kg |
※2 付属品 CA-35(FURD)の後端の規格です。
※3 カメラ回転装置Sを除く、『FUレデューサー本体』・「CA-35(FURD)」の質量です。
- → FCT-65D写真・眼視システムチャート(PDFファイル)