コロナ禍の影響で長らく欠品となっておりましたMGEN-3が新たに2023年モデルとなって帰ってきました!
LACERTA(ラセルタ) デジカメ・CCD:カメラ MGEN-3 75HSA
比類のない精度とシンプルな操作性
新機能と拡張性を追加した、最新のスタンドアローン型オートガイダー
セット内容 |
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LACERTA MGEN-3 |
コーワ LM75JC |
K-ASTEC KOWA LM75JC用フードヒーター HF34 |
K-ASTEC M-GEN3接続セット M28.5C+SR |
K-ASTEC DP38-144 |
主な特長
- PC不要のスタンドアローン、またはPCアプリ制御の両方で使用可能
- 自己学習(AI)ガイドモードとマニュアルモード
- 使いやすいワンプッシュオートガイドとマニュアル設定ガイド
- リアルタイムダークフレーム補正により強化された高感度特性
- 極めて高いサブピクセル精度を実現するマルチスターガイド
- ポーラーアライメント/カメラ露出制御機能 /ディザリング機能 /ガイドログ保存機能 /ビニング機能
USB5V給電・低消費電力(定格1,2W) /microSDカードスロット/追加機器用の補助ポート/機能追加可能な拡張性
M-GENの歴史上には、日本に導入されなかった初代モデルが存在していました。2015年に協栄産業株式会社が「M-GEN(エムゲン)」として日本で発売開始させて頂きました製品は実はすでに二代目であり、初代と区別するため「MGEN2」と呼ばれることもありました。三代目となる2020年4月新発売モデルには「MGEN-3」というモデルナンバーが与えられていますのでモデルナンバーに倣い、今回は「MGEN-3」として発売させて頂きます。
■ワンプッシュオートガイド
使用方法がとっても簡単になりました!操作画面上の「Start Guiding」ボタンを1度押すだけで、ガイド星の探索→いくつかの星をガイド星に選ぶ→キャリブレーション→オートガイド開始までを自動処理。
また、複数の画面の切り替えが不要になり、事前に初期設定しておけばセッティング完了後にすぐオートガイド撮影を始めることができ、撮影までの準備時間を短縮できます。
■マルチスターガイド
MGEN-3は、視野内の星を最大100個使用した「マルチスター」でオートガイドします。
オートガイド中の状況をモニターして最適なガイド補正値を選び、
シーイングなどの影響を減らし、正確なガイドを行います。
MGEN-3のマルチスターガイドと、一般的なシングルスターガイド(ASI120m+ASIair)を、同条件(
FSQ106鏡筒・AZ-EQ6赤道儀・30mmガイドスコープ・Eos9000d)で交互に撮影(それぞれ1分露出x3回ずつ撮影し平均化)したもの比較しました。
FWHMはCCDinspectorで測定しました。
赤いグラフは一般的なオートガイダー、青いグラフはMGEN-3です。グラフの高さは星像の大きさを表します。
一般的なオートガイダーよりもMGEN-3のほうが、より小さな星像を得ていることがわかります。
MGEN-3は、マルチスターガイド(この場合で64個のガイド星を使用)によってシーイングの影響を抑え、より良好なガイドを実現し、より小さな星を精細に映し出しています。
MGEN-3の自動最適化のアルゴリズムを是非体験してください!
■カメラコントロール
オプションの M-GEN専用 カメラコントロールケーブル でデジタル一眼レフカメラ(DSLR)を接続すると、ハンドコントローラの画面上でカメラのシャッターを制御できます。 M-GENはDSLRを直接制御しますのでデジカメ用タイマーリモコン類を別途用意する必要はありません。外部のPCソフトウェアを使用して、CCDカメラの露出を制御することもできます。■高精度
MGEN-3オートガイダーは、単にセンサーが高感度で高詳細(3.75μm, 対角6mm, 1280x960)だというだけでなく、50分の1ピクセル単位の比類ない精度のガイディングを行う、世界的にもユニークなアルゴリズムを持つことが特色です。 MGEN-3の新しいAIアルゴリズムでは、一度に視野内最大100個のガイド星を使用しシーイングの悪影響を排除することに成功しました。 これは世界で唯一(※)のものであり、比類のない精度と信頼性を実現しています。 (※2020年3月発売時点において)■高感度
MGEN-3のセンサー(CMOS AR0130CSモノクロ)は非常に高感度です。1.5度角の視野/露出1秒で、13等星のかすかな星を容易にガイドします。 自動的にリアルタイム適用されるダークフレーム処理が、感度を別次元のレベルにまで引き上げました。■ディザリング
前モデルMGEN2に引き続き、ディザリング機能を搭載しています。(MGEN2での名称は「ランダムディスプレイスメント機能」)カメラと赤道儀の両方を制御し、カメラに複数枚の撮影を指示しつつ、シャッターの閉じている露出と露出の間に赤道儀をほんの数ピクセル分移動させます。その結果ホットピクセルが映り込む位置は写真ごとにずらされることになります。
ステライメージなどの天体写真用画像処理ソフトを使って複数枚の画像をコンポジット処理すれば、星はスタックされますがホットピクセルはスタックされないため、ノイズは平均化され目立たなくなります。 M-GENのディザリング(=ランダムディスプレイスメント)機能を使用すれば全体的な画質が向上し、時にダークノイズ減算処理が不要となってしまうほどです!
ディザリングを利用するにはカメラコントロールが必要なため、オプションのM-GEN専用カメラコントロールケーブルを別途ご用意ください。
■ドリフトアライメント(Scheiner法)
Scheiner法のデジタルアプリケーション(ドリフトアライメント)を使用して、わずか数分で正確な極軸合わせを行うことができます。 星のドリフトを測定することにより、MGEN Autoguiderはズレを計算します。ユーザーはディスプレイのライブビューを使用して簡単に修正作業を行うことができます。 この機能は、正確な極軸合わせが難しい場合のあるポータブル赤道儀使用時において特に便利です。■ASCOM/INDIへの適合
MGEN-3をASCOMを使用するすべてのソフトウェアで制御できるようになる新しいMGENアプリの提供を将来に予定しています。INDIドライバ対応も現在開発中です。■スタンドアローン動作と遠隔操作
MGEN-3は、スタンドアロンモード(コンピュータなし、ハンドコントローラーのみ)で使用することも、リモートモード(USB接続を介して遠隔PCでリモートコントロール)で使用することもできます。 オン/オフスイッチさえもリモートで管理可能です。 MGEN-3ハンドコントローラのカラーディスプレイではライブビューやガイドグラフが明瞭に表示されます。WindowsのMGENソフトウエアではガイディング動作の詳細な分析が確認できます。スタンドアロンモード: ハンドボックスですべてを管理可能。必要なのはUSB / 5V電源だけです。
リモートモード : 特にリモートサイト/天文台向き。 PCのグラフィカルユーザーインターフェイスですべてを制御できます。
■日本語マニュアル付
初めての方にもオートガイドはもとより、ディザリングにも挑戦して頂けるよう簡単な日本語マニュアル(監修・協力:吉田隆行氏)を添付!(極軸調整機能、ファームウェア更新、リモートモードなど、オートガイドのスタンドアロン操作以外の詳細については英文マニュアルをご参照ください。なお極軸調整機能は、KYOEIではQHYCCD社製ポールマスターの使用を推奨します。)■プレートソルバー NEW! 2023年モデルから追加された新機能
2023年モデル(ファームウェアver1.3)から、独自の全天データーベースを使用した「プレートソルバー」機能を追加しました。ライブビュー画面でMGEN-3が見ている視界中心の赤経・赤緯の座標値を表示します。
→ ”プレートソルバー”とは「座標の解析」を意味しています。
※ZWO社のASI airシリーズ等が実装する”
プレートソルビング”のように「自動導入の補正」をするわけではありません。
■パッケージ内容
・MGen-3ハンドボックス・MGen-3カメラ(M2.8×0.6 1.25インチフィルターネジ)
・T2マウント用アダプター
・1.25インチノーズリープ
・USBケーブル×2本
・ST-4互換オートガイドケーブル
・SDカード(4GB)
ピクセルサイズ | 3.75μm | 有効画素 | 1288×960ピクセル | センサーサイズ | 4.8×3.6mm | 量子効率 | 約80%(570nm付近) |
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リードノイズ | 4 e-(ゲインマックスにおいて) |
▼ハンドコントローラーの仕様
・パワフルな32ビットCPUと64MBのRAM
・カラーで大きなLCDディスプレイ
・6段階のバックライトコントロールボタン
・USBのインターフェース(パソコンからのコントロール用)
・USB2.0インターフェース(カメラとの接続用)
・マイクロSDカードスロット
・WiFi 802.11 b/g/n モジュール内蔵
・ST-4互換オートガイド端子
・デジタル一眼レフカメラ用コントロール端子
・予備用I/O通信ポート
・内蔵時計
■周辺パーツとの接続チャート
MGEN-3に最適なKowaLMレンズとその接続方法は、下記のチャートを参考にしてください。
☆マウント用のプレートについて
・アルカスイス規格DP38-144を選択すると、K-ASTEC製の歴代すべてのDS38シリーズのほか、市販のアルカスイスクランプにも搭載できて汎用性が高まります。
・K-ASTEC規格DP33-114を選択すると、K-ASTEC規格の33mm幅プレートでコンパクトなシステムを構築できます。
使用できるK-ASTECクランプはDS33FFと、現行のDS38シリーズのすべてであるDS38-30/DS38N/DS38R-60/DS38R-76です。
※ただし、K-ASTEC
の中で初代の無印の「DS38」だけは、DP33-114に適合せず使えません!ご注意ください!
(現行のDS38シリーズはアルカスイス規格でありながら、押さえの金具が深く伸びるため、DP33-114も固定できてしまいます。)