45P/本田・ムコルス・パデュサコバ彗星 観測ガイド

年末に近日点を通過し、思いのほか長くて立派な尾を伸ばしたことで天文ファンを驚かせた、45P/本田・ムコルス・パデュサコバ彗星が 2017年2月11日に地球に0.083AU(※)まで大接近します。 明るさは6~7等程度が予想されています。    ※ AU=天文単位:太陽から地球の距離が1AU

現在地球へは大接近しているものの太陽からは離れていく局面ですので、年末ほどの見かけの尾の長さは期待できないかもしれません。 そのかわり天空上での位置が毎日大きく移動して観測高度が増していきますので、特に撮影においては日々条件が向上します。 撮影枚数を稼ぎ、充分露出を重ねれば、美しいエメラルドグリーンに輝く彗星の光芒を捉えることが出来るでしょう。

日ごとの天空上での移動量の大きさは、この彗星がいま地球へ大接近していることの証明です。連日観測すれば彗星との距離感を実感することができますよ!

撮影機材には、鏡筒は焦点距離200~400mm程度のなるべく明るいものがおすすめです。カメラは無改造でも構いません。しっかりした赤道儀に載せてください。
彗星核導入・追尾が可能なビクセンのSTARBOOK TEN搭載赤道儀(AXD/SXP/SXD2シリーズ)をお使いであれば メーカーHPから45Pの軌道要素が入手できます。
恒星時追尾だけのシンプルな赤道儀でも撮影できます。是非チャレンジしてください!
(左の作例は、赤道儀で恒星時追尾して短時間露出を繰り返し、彗星核基準でコンポジットしたものです。 )
↑45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2016年12月28日17時57分~
シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放)
キヤノン EOS 6D ISO1600
60秒露出×25枚彗星核 基準コンポジット
Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾
千葉県君津市  撮影:加曽利哲也氏
↑45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星
2017年2月19日22時18分~
シグマ APO 300mm F2.8 EX DG HSM(絞り開放)
キヤノン EOS 6D(SEO-SP4改) ISO1600
60秒露出×41枚を彗星核基準でコンポジット 
Photoshopで画像処理 SWAT-350ノータッチ追尾
千葉県君津市  撮影:加曽利哲也氏
(レデューサー併用255mmF4.2)

(レデューサー併用 327mmF3.8)

(430mmF3.3)
タカハシ ε-130D 鏡筒 ・K-ASTEC TB166バンドセット


(90FL 360mmF4 / 71FL 288mmF4.1)







ページトップへ