2020 惑星の年

2020は惑星の年


2020年夏~秋は、惑星観測の絶好機です。
天の川の中心部・いて座付近には惑星の両雄である土星と木星が競い合うよう並んで出現します。

二つの惑星は周囲の恒星よりひときわ明るく(土星約0.2等級、木星マイナス約2.7等級)輝きますので、明るい星ととても明るい星とが並んでいたらそれです!初心者の方にも簡単に見つけることができるでしょう。

まだ天体観測をしたことがないという方は、ぜひこの機会に「木星の縞」「土星の輪」観望に挑戦してください。 にじみが少なく像が尖鋭な高性能望遠鏡なら50倍程度、入門モデルでも100倍程度の倍率を掛ければ木星の縞模様や土星のリングが見えてきます!

すでに天体観測を始めているけど、まだ眼視だけで撮影経験がないという方なら、この機会に惑星撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか? 長時間露出が必要な「星雲星団の撮影」には精密な追尾が必要であり、オートガイドや電子極望といった高度な技術を駆使するなど ”凝る” 楽しみがあります。それに対して 「惑星撮影」は、結構おおらかな追尾でも迫力ある写真を撮影することが可能で上達が早く、お手軽に始められるところが特徴です。
→特集ページ「実際に惑星を撮影してみよう」参照

そして、2020年の注目は惑星の両雄・土星・木星だけではありません。
下の星図をご参照ください。これは7月1日0時の南の空ですが、東の空から「火星」が昇ってきています!

ステラナビゲーターVer.11で作成





約2年2か月ごとに訪れる、火星と地球の接近のようす(2018年から2033年)


火星の公転周期は687日ですが、その内側を廻る地球の公転周期は365日で、約780日(2年2か月)ごとに火星に追いつき追い越します。この追いつくタイミングが2年2か月ごとの「地球と火星の接近」なのですが、地球と火星の公転軌道が均等な同心円でないため、離れて接近(小接近)したり、近い位置で接近(大接近)したりします。火星は直径が地球の半分・月の2倍ほどしかない小さな星ですので、大接近か小接近かで見かけの大きさが非常に大きく変わります。事実上、約15年周期に訪れる大接近時にしか観測を楽しめない対象だと思って頂いて差し支えありません。前回2018年夏は最大の接近でしたが、今回もそれに次ぐ、「”準”大接近」です。次回以降はどんどん遠ざかり、今後同レベルの大接近が訪れるのは2033年夏になります。




2020年の火星は高度が高い!

前回2018年夏と、今回2020年秋の条件を比較してみましょう。
地球の地軸が23.4度傾いている影響で、北回帰線以北に位置する日本では太陽の高度は夏至のころに一番高く冬至のころに一番低くなります。夜間観測する月や惑星はその逆となり、夏は低く、冬は高く見えます。前回2018年の大接近は7月でしたので最大高度はおよそ30度でした。今回は10月の最接近となり、最大約60度の高度があります。天体観測全般において高度が高いほど光害の影響が減少し観測に有利であることがよく知られていますが、こと惑星観測においてはシンチレーションや大気差の悪影響が減少するというメリットも重大です。前回に比べ接近距離はやや劣るものの、総合的には同等以上の好条件が期待できます。

ステラナビゲーターVer.11で作成


まずは眼視(=観望)から始めたい! 初心者向け 眼視用望遠鏡セット



必要最低限の光学性能と架台強度を持ち、操作性も良いため、4万円代で市販される入門モデルの中では当店一押しとなるモデルです。 土星のリングや木星の縞模様が観察できます。

上記と架台は同じですが、鏡筒を色収差を低減したEDレンズ採用のモデルにアップグレードしたモデルです。 より鮮明に土星のリングや木星の縞模様が観察できるほか、将来直焦点撮影にも対応できる発展性を秘めています。

大口径20cmのシュミットカセグレン鏡筒を、自動導入・自動追尾可能な赤道儀架台に搭載したモデルです。 迫力ある惑星観測のみならず、惑星専用カメラの追加で惑星写真の撮影をすぐ始められるセットです。
  

眼視の次は、やっぱり撮影! 追尾する架台と CMOSカメラが必要です。自動追尾経緯台・赤道儀>

AZ-GTi 経緯台 EQ5GOTO赤道儀 SXD2赤道儀リミテッド
AZ-GTi 経緯台 EQ5GOTO赤道儀 SXD2赤道儀リミテッド

<CMOS>

ZWO ASI224MC ZWO ASI290MC ZWO ASI385MC
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本格的な惑星観測に適した鏡筒



250CRS鏡筒 -210鏡筒 TSA-120鏡筒
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火星準大接近についてはこちら!

実際の惑星撮影についてはこちら!

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