おすすめ赤道儀特集-初めての赤道儀購入ガイド
天体は非常に暗く、数秒、数分といった長時間の露出が不可欠とはなりますが、
綺麗な星空の下で感度の良いデジタル一眼レフカメラを使用すれば、意外と簡単に天体の姿が写ります。
とはいえ地球が自転している影響で星の位置は刻々と動いていきますので、
普通の三脚に据えて撮影しただけでは、星が「点」で写らず、「線」のように伸びて写ってしまいます。
これを解消する機材が地球の自転と同じ動きをする「赤道儀」です。
- 「夏の天の川」 撮影:吉田隆行氏 (オリジナル画像は作者ホームページをご覧下さい。)
レンズ:キヤノンEF24mmF1.4 L II/カメラ:キヤノンEOS 5D MarkII/赤道儀:ユニテック SWAT-200
(撮影データ:絞りF3.2、露出190秒)
撮影機材を赤道儀に載せれば自転の動きが打ち消され、どの方向を狙ってシャッターを切ってもすべての星が止まって写りますが
その精度には限界があります。レンズの焦点距離が長くなるほど難しくなりますので、まずは広角~中望遠で撮影してみましょう。
- 「アンタレス付近のカラフルな星雲」 撮影:吉田隆行氏
(オリジナル画像は作者ホームページをご覧下さい。)
レンズ:キヤノンEF200mm F2L IS USM/カメラ:ASTRO60D/赤道儀:タカハシ P-2赤道儀
(撮影データ:絞りF2.5、ISO1250、露出3分×6、2フレームモザイク合成、総露出時間36分)
焦点距離が長くなるにつれ少しずつズレが生じて星が点で止まらなくなりますが、
より高精度の赤道儀を使用することでズレの発生を抑えることが出来ます。
赤道儀は長く使える機材ですのでご予算の許す範囲で高精度な赤道儀をお選び下さい。
タカハシやビクセンなどの国産メーカー品であれば品質が安定しており、
万一トラブルが起こった場合でも調整や修理などのサポートがスムースに受けられるので安心です。
軽量コンパクトなポータブル赤道儀は旅行や登山に持ち出せて便利です。
車での運搬がメインであるなど多少荷物が大きくなっても良いのであれば、
しっかりとバランス取りが出来るドイツ式赤道儀の方が安定した運用が可能です。
用途にあった機材を選びましょう。