火星準大接近
2020年を象徴する現象となる天文ビッグイベント!
来る10月6日、火星が地球へ大接近します!火星公転軌道はまん丸ではなく、地球への最接近時の距離には毎回大きな差があります。今回は見事な大接近となりますのでこの絶好のチャンスをお見逃しなく!地球と火星の距離 | 視直径 | 等級 | |
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前回の大接近/2018年7月31日 | 5759万km | 24.3秒 | マイナス2.8等 |
今回の準大接近/2020年10月6日 | 6207万Km | 22.6秒 | マイナス2.6等 |
小接近の例/2027年2月20日 | 10142万Km | 13.8秒 | マイナス1.2等 |
前回2018年の大接近は多くの天文ファンに期待されたのですが、何と不運なことに接近し始めた頃に火星北半球でダストストーム(砂嵐)が発生してしまい、やがてそれは火星全周を覆いました。そのため
最接近時には模様があまりよく観測出来なかったという方も多いと思います 今回は今のところ砂嵐は発生していません(10/1現在)のでリベンジできるチャンスです! 前回よりもやや小さな(視直径が前回24.3秒→今回22.6秒となります)準大接近ではありますが、南中高度が前回約30度→今回約60度と格段に高くなりますので、実は、前回以上の成果が期待できる好条件です!!同等の条件は2033年7月の準大接近(距離6330万キロ)まで現れませんので、とにもかくにも、2020年は火星を観測してください!
火星の写真 2020年9月29日(22時21分(JST))
撮影:吉田隆行氏
2018年8月26日(20時19分)/撮影:吉田隆行氏
2003年8月21日(25時30分頃)/撮影:吉田隆行氏
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