春から初夏の観測ガイド

春から初夏の観測ガイド

春から初夏へと季節が進むこの時期には、天の川やその周辺に位置する星雲星団など、たくさんのメジャー天体を観測することができます。 南の空から東の空へと横たわる天の川を撮影したいなら、4月は深夜2時ごろ、5月は深夜0時ごろ、6月は22時ごろ、7月なら20時ごろからがチャンスです。
この時期は日に日に気流が安定して空のコンディションが向上していきます。気候的も過ごしやすい季節なため、入門者の方が天体観測デビューするのにとても適しています。 もちろん中級者以上の方にも好条件チャンスであることに違いはありません。 この時期ならではの、おおぐま座やおとめ座の系外銀河など、難易度の高い対象にもぜひチャレンジしてみてください! 梅雨の合間の晴れ間には素晴らしいシーイングが現れたりします。チャンスを逃さないように!!

ステラナビゲーターVer.11で作成


春夏は南の地平線から東の空へと横たわる天の川が刻一刻と立ち昇ってくる迫力ある姿が見られる季節です。ステラナビゲータなどのシミュレーションソフトがあれば、撮影計画を練って星景写真に挑戦することができます。
吉田隆行氏 「大台ケ原の天の川」  

天体写真家の吉田隆行氏は、標高1600メートルの大台ケ原を往復3時間歩いてこの作品を撮影しました。低空にかかった淡い雲海で下界と隔離された原野の風景が天の川の光によって映し出され、雄大な天の川銀河の姿と相まって荘厳な印象を与えています。
星景写真の撮影のためにトレッキングする場合、カメラや三脚といっしょに担いで歩けるポータブル赤道儀を使用します。撮影チャンスを確実なものにするためには、小さくても高精度で信頼性の高いポータブル赤道儀をご選択ください。


おおぐま座のM81とM82銀河
大きい写真はコチラ 

大きい写真はコチラ 

おおぐま座のM81とM82銀河

おおぐま座のM101銀河

撮影鏡筒:タカハシ TOA-130TOA-645フラットナー使用
望遠鏡架台:ビクセン AXD赤道儀
使用カメラ:ZWO ASI2600MM Pro 冷却CMOSカメラ
露出時間:L=480秒×15枚、R=G=B=300秒×4枚(binning2)、ゲイン100、オフセット50
画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020
撮影場所:岡山県備前市吉永町八塔寺、2022年撮影


撮影鏡筒:タカハシ FS-152、専用フラットナー使用
望遠鏡架台:ビクセン AXD赤道儀
使用カメラ:ZWO ASI2600MM Pro 冷却CMOSカメラ
露出時間:L=480秒×12枚、R=G=B=各480秒×3枚、ゲイン100、オフセット50
画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020
撮影場所:兵庫県篠山市、2022年撮影
りょうけん座の子持ち銀河
大きい写真はコチラ 
かみのけ座のNGC4565銀河
大きい写真はコチラ 

りょうけん座の子持ち銀河

かみのけ座のNGC4565銀河

撮影機材:ミューロン250CRSビクセン AXD赤道儀
使用カメラ:Moravian Instruments G3-16200 冷却CCDカメラ、Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間:L=15分×6フレーム、RGB=各10分×1フレーム
(総露出時間 約2時間)
画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015
撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2017年撮影
撮影鏡筒:セレストロンEdgeHD800-CG5
望遠鏡架台:ビクセン SXP赤道儀
撮影カメラ:ZWO ASI2600MC Pro 冷却CMOSカメラ
カメラの設定:ゲイン100、オフセット50、センサー温度マイナス10度
露出時間:L=460secX8枚
画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020
撮影場所:岡山県八塔寺、2023年4月撮影


かみのけ座のM53星団
大きい写真はコチラ 
おとめ座銀河団
大きい写真はコチラ 

かみのけ座のM53星団

おとめ座銀河団

撮影鏡筒:タカハシ Mewlon-250CRSレデューサーCR0.73×使用
望遠鏡架台:ビクセン AXD赤道儀
使用カメラ:Moravian Instruments G3-16200 冷却CCDカメラ
冷却CCD用LRGBフィルター:Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間:L=10分×4フレーム、RGB=各10分×1フレーム (総露出時間1時間10分)
画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015
撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2018年撮影
撮影鏡筒:タカハシ TOA-130、TOAレデューサー使用
望遠鏡架台:ビクセン AXD赤道儀
使用カメラ:ZWO ASI2600MM Pro 冷却CMOSカメラ
露出時間:L=480秒×12枚、R=G=B=各480秒×3枚、ゲイン100、オフセット50
画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020
撮影場所:岡山県備前市吉永町八塔寺、2022年撮影




SWATシリーズの最高峰!「ユニテック SWAT-350」




惑星を撮ってみよう 初めての望遠鏡購入ガイド

過ごしやすい気候が続きます。天体観測をお楽しみください!!




ページトップへ